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手製のもりそば。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
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そば
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前後の文章を含んだ引用
......夕飯は、カツオの刺身で冷酒茶わん三杯。 タラのいいのが入ったので、これを糝薯にし、揚げたのをレモン・ソースで食べ、残った糝薯と葱の吸物で御飯をすます。 夜食は、手製のもりそば。 深夜劇場で、市川雷蔵の〔眠狂四郎〕を見る。むろん、前に映画館で見たものなり。 そのころの雷蔵は、すこやかであった。 亡くなる少し前に、〔ホテル・ニューオータニ......
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「この長い奴へツユ三分一さんぶいちつけて、一口に飲んでしまうんだね。んじゃいけない。噛んじゃ蕎麦の味がなくなる。つるつると咽喉のどすべり込むところがねうちだよ」と思い切ってはしを高く上げると蕎麦はようやくの事で地を離れた。左手ゆんでに受ける茶碗の中へ、箸を少しずつ落して、尻尾の先からだんだんにひたすと、アーキミジスの理論によって、蕎麦のつかった分量だけツユかさが増してくる。ところが茶碗の中には元からツユが八分目這入はいっているから、迷亭の箸にかかった蕎麦の四半分しはんぶんつからない先に茶碗はツユで一杯になってしまった。迷亭の箸は茶碗をる五寸の上に至ってぴたりと留まったきりしばらく動かない。動かないのも無理はない。少しでもおろせばツユこぼれるばかりである。迷亭もここに至って少し蹰躇ちゅうちょていであったが、たちまち脱兎だっとの勢を以て、口を箸の方へ持って行ったなと思うもなく、つるつるちゅうと音がして咽喉笛のどぶえが一二度上下じょうげへ無理に動いたら箸の先の蕎麦は消えてなくなっておった。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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スパゲティーの鍋からは気持の良さそうな白い湯気が立ちのぼり
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon関連カテパスタ・スパゲティ水蒸気・湯気
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