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窓は、何も遮 るものが無いので、青い青い朝の空の光りが、程近い浪の音と一所に、洪水のように眩 しく流れ込んでいる。
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:11% 作品を確認(青空文庫)
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......ステキに広い、明るい部屋であった。北と、西と、南の三方に、四ツ宛 並んだ十二の窓の中で、北と西の八ツの窓は一面に、濃緑色の松の枝で蔽 われているが、南側に並んだ四ツの窓は、何も遮 るものが無いので、青い青い朝の空の光りが、程近い浪の音と一所に、洪水のように眩 しく流れ込んでいる。その中に並んで突立っている若林博士の、非常に細長いモーニング姿と、チョコナンとした私の制服姿とは、そのままに一種の奇妙な対照をあらわして、何となく現実世界から離......
単語の意味
浪(なみ・ろう)
浪・・・1.波。
2.波のように移ろって定まらない。行方が決まらずさまよう。「浪人」
2.波のように移ろって定まらない。行方が決まらずさまよう。「浪人」
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
残暑の 陽 が流れこむ二階の病室
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
(戸を開けると)薄い日の光が部屋中に散らばった。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
天井の煙抜きから差し入る光の帯がちらちらと埃を舞い輝かせる
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
紅白の躑躅が咲きほこる庭の池で、緋鯉がはねた。黒蝶が、はらはらと飛んでいる。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
ちょっと活動小屋のようなケバケバしい部屋
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
畳の目も、傷んだところは 藺草 が切腹して、なかから、キビガラの 芯 みたいなのがはみ出していた。畳の目ひとつひとつが小さなクッションになっている。
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
曇りガラスの格子戸越しに、月の光があった。
向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
(部屋の中に)ほんの少しだけ光が入ってくるはりぼての中で暮らしているような気分だった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
段々陽のさしそめて来る港町
林芙美子 / 新版 放浪記
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