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窓のカーテンを数センチ引いた。淡い水のように月光が部屋の中に忍び込んできた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:51% 作品を確認(amazon)
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月の光・月明かり
室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......き出している。ほかにはなにも聞こえない。でも間違いなく、誰かがそこにいる。それが不吉な夢の続きなんかじゃないことはたしかだ。彼女は手をのばし、音を立てないように窓のカーテンを数センチ引いた。淡い水のように月光が部屋の中に忍び込んできた。ミュウは目だけを動かして、部屋の様子をさぐった。 暗闇に目が慣れてくると、部屋の隅のほうに何かの暗い輪郭がじわりと浮かび上がった。戸口の近くのクローゼットの陰、......
単語の意味
淡い(あわい)
月光(げっこう)
淡い・・・味や色や香りなどが薄い。光や形がぼんやりしている。
月光・・・月の光。
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微かな月光が城下の街を、墨絵のように浮かばせる
菊池 寛 / 忠直卿行状記 amazon
ぼくの前には底の知れない闇がひろがり、背後には淡い光の世界があった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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一人で教室に戻ると、西陽が白い埃を浮かせながら誰もいない机や椅子の上に流れ落ちている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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空は突き抜けるように青かった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
底光りのする雲母色 の雨雲が縫い目なしにどんよりと重く空いっぱいにはだかって
有島武郎 / 或る女
部屋の空気が乾ききっていて息を吸うたびに身体の中のどこかが痛んだ。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
青白い月光が夢のようにそのあたりの風物を包む
志賀 直哉 / 志賀直哉小説選〈1〉(濁った頭) amazon
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椅子に腰掛けた。庭から差し込んでくる朝日が、テーブルの下にまで届いて、三人のスリッパの影が床に映っていた。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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