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あらゆるものが整頓され尽くしている、どちらかといえば清潔すぎて殺風景な部屋だった。余計な家具や余計な小物類はひとつもなかった。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:86% 作品を確認(amazon)
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殺風景
生活感のない、モノの(少)ない部屋
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前後の文章を含んだ引用
......とだったのかもしれない。 悟郎が中野坂上に借りていたマンションの部屋は、1LDKだった。ベランダに面した窓の向こうに、新宿の夜景が見えた。 想像していた以上に、あらゆるものが整頓され尽くしている、どちらかといえば清潔すぎて殺風景な部屋だった。余計な家具や余計な小物類はひとつもなかった。リビングには二人掛け用のソファーが一つと、三角形をしたセンターテーブルが一つ。クラシカルな感じのする大型キャビネットのガラス越しに、ぴかぴかのグラス類や食器、リ......
単語の意味
風景(ふうけい)
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
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ゲームセンターもカラオケもない殺風景な街
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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生活感のない、モノの(少)ない部屋の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(新居)室内はさながらデパートの家具売り場のように新品の調度で 賑わっていたが、どこか生活の匂いを欠いた不調和な部分がないでもなかった。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
(モデルルーム)家はこんなに綺麗じゃない。広くもない。物がいろいろあって、住むとなると、なかなかこんな風にはすっきりとはいかない
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
部屋は妙にがらんとして、何らかの理由で時の流れに置き去りにされた古い世界の一角のように見えた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
まるでモデルルームだ、と彼女は思った。清潔で統一感があって、必要なものはすべて揃っている。しかし無個性でよそよそしい、ただのはりぼてだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
左右に青木ヶ原の爽快な地平線の眺めが、数十里の彼方まで拡がった。
宮本百合子 / 伸子
紙捻(こより)を植えたような桑畑
長塚 節 / 土 amazon
雪に被 われ陽に輝いた姿が丹沢山の上に見えていた。
梶井基次郎 / 路上
禿山の頂のように、草がなく、むき出しの赤土がてらてらと光る場所
藤沢周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
玄関の狭い 廂 合いから差込んで来る西日で、いつもは薄暗い廊下の 縁板 が熱くなっていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
向こうに見える外の世界が玄関の形に切り取られたようにまぶしかった。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
住み心地 のいい巣を造る
有島武郎 / 或る女
暗幕のなかで電球がそのまわりだけにほの暗い光を落していた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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