TOP > 風景表現 > 時間帯(朝・昼・夜) > 朝日・朝の光
空は濃青に澄 み澱んで、小鳥は陽の光を水飴のように翼 や背中に粘 らしている朝があった。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:78% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
朝日・朝の光
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......更えた。別々に置いてある雄魚と雌魚とをそっといっしょにしてやった。それから湖のもくもくから遥々 採って来た柳のひげ根の消毒したものを大事そうに縄 に挟 んで沈めた。 空は濃青に澄 み澱んで、小鳥は陽の光を水飴のように翼 や背中に粘 らしている朝があった。縁側から空気の中に手を差出してみたり、頬を突き出してみたりした復一は、やがて 「風もない。よし――」といった。 日覆いの葭簾を三分ほどめくって、覗く隙間 を慥 えて待......
単語の意味
背中(せなか)
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
ここに意味を表示
朝日・朝の光の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
黎明 の薄い光が射し込む
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
遠い山々が雪が煙ると見えるような柔らかい乳色につつまれる
川端 康成 / 雪国 amazon
このカテゴリを全部見る
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
夜が死人のように静まりかえる
志賀 直哉 / 志賀直哉短篇集(剃刀) amazon
まだ夕のほのかに薄紅のただようているような空
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
どんよりと曇った灰色の朝だった。雪こそ降ってはいないが、空は継ぎ目ひとつなく灰色の雪雲に覆われ、街は隅から隅までたっぷりとその灰色にそめれられていた。目に映るものすべてが灰色だった。《…略…》地球の終わりを予言するような天気だった。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
暗くすると、どこの窓からかよその光が反射で薄明かりを起こしている
幸田文 / 流れる amazon
ちょうど山の向う側にまだ昇らぬ朝日があり、山の頂上線は異常に強い光を含んで、くっきりその傾斜を空の中に印していた。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
時間帯(朝・昼・夜) の表現の一覧
晴れ・曇り の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ