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うらうらと体も心も包むような光線が、縁側一杯に部屋の中まで射し込んでいた。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:59% 作品を確認(青空文庫)
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......て、 「大分抜けるな」 両手で頭を掻き、ふけを自分のあぐらの上へ落した。 上野には博覧会が開催され、英国皇儲 が来遊されるという、ことの多い三月下旬であった。 うらうらと体も心も包むような光線が、縁側一杯に部屋の中まで射し込んでいた。 じき七十になる佃の老父は、 「同じ日本国中でも違うもんじゃのう。……私があっちを立つ宵は吹雪じゃったに――東京は、はやすっかり春じゃ」 眩ゆそうにその日ざしを眺......
単語の意味
光線(こうせん)
うらうら
体(からだ)
縁側・緣側(えんがわ)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
うらうら・・・1.日差しが明るく穏やかに照っているさま。
2.心が落ち着いて静かなさま。
2.心が落ち着いて静かなさま。
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
縁側・緣側・・・1.家の座敷の外側についている、庭に面した細長い板敷きの部分。和風住宅の独特の構造。
2.カレイやヒラメなどの魚のヒレやエラ付近の肉。うまいものとしてすし屋などで出される。
2.カレイやヒラメなどの魚のヒレやエラ付近の肉。うまいものとしてすし屋などで出される。
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南側のガラス戸からさしこんだ陽が、座敷の半分まではいっていた。その位置に床がのべてあった。早春の明かるい陽に、床は清潔に輝いてみえた。
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椅子席のみの小さな構え
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古いお店によくある普通のトイレ
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
電気を消した寝室にキムチの匂いがうっすら漂っていた
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光が雲の細い隙間から一かたまりに流れ迸る
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白い光にまみれた教室
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