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若草山が青空にくっきりと浮きあがって見え、うすく色づいた樹々がすっかりねむりからさめ、しだいに陽光があたたかくなってくる。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:60% 作品を確認(amazon)
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朝日・朝の光
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前後の文章を含んだ引用
......を発った。 私は身仕度をととのえ、ロビーへ下りて、京都からここへやって来る風間完画伯と編集部のS記者を待った。 朝の〔奈良ホテル〕の、庭に面したロビーはよい。 若草山が青空にくっきりと浮きあがって見え、うすく色づいた樹々がすっかりねむりからさめ、しだいに陽光があたたかくなってくる。奈良の夜も朝も今ごろになると、かなり冷える。「やあ、お待たせしました」 と、S記者が元気よくあらわれ、そのうしろから風間氏が、「う……」 わずかにうなり声を発し......
単語の意味
陽光(ようこう)
若草(わかくさ)
青空(あおぞら)
陽光・・・空から降り注ぐ、太陽の光。日光。
若草・・・春になって新しく生えた草。芽を出して間のない草。
青空・・・1.青く晴れた空。雲のない青い空。青く澄んで見える空。碧空。蒼天。
2.他の語に付いて「戸外で行う」「屋外」「露天」の意味を表す。
2.他の語に付いて「戸外で行う」「屋外」「露天」の意味を表す。
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若草山が青空にくっきりと浮きあがって見え、うすく色づいた樹々がすっかりねむりからさめ、しだいに陽光があたたかくなってくる。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
空は濃青に澄 み澱んで、小鳥は陽の光を水飴のように翼 や背中に粘 らしている朝があった。
岡本かの子 / 金魚撩乱
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
地上は草のあわいまでも紫の影に満ち、 陽 の熱の名残と、土と、水蒸気とから生れる、甘ずっぱい匂いがあたりに漂っていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
日の光の新しい午前の往来
梶井基次郎 / のんきな患者
「夕焼けでさ、太陽が大きすぎて怖いときあるよね」
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
空が一面に曇って参りまして、長い春の日が俄 かに夕方のように暗くなりました。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
段々陽のさしそめて来る港町
林芙美子 / 新版 放浪記
木の間を 透して落ちる 陽 が、地上に散り敷いていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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