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南側の窓からさし込む光線を眩 しく反射して、この部屋の厳粛味を一層、高潮させているかのようである。
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:11% 作品を確認(青空文庫)
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室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......、長さ二間 ぐらいに見える大卓子 が、中程を二つの肘掛廻転椅子に挟まれながら横たわっている。その大卓子の表面に張詰めてある緑色の羅紗 は、やはり薄いホコリを被 ったまま、南側の窓からさし込む光線を眩 しく反射して、この部屋の厳粛味を一層、高潮させているかのようである。又、その緑色の反射の中央にカンバス張りの厚紙に挟まれた数冊の書類の綴込 みらしいものと、青い、四角いメリンスの風呂敷包みが、勿体らしくキチンと置き並べてあるが、そ......
単語の意味
光線(こうせん)
厳粛(げんしゅく)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
厳粛・・・1.真剣な態度をせずにはいられない雰囲気のさま。「厳粛な儀式」
2.まじめで甘えや妥協などないさま。「判決を厳粛に受け止める」
2.まじめで甘えや妥協などないさま。「判決を厳粛に受け止める」
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玄関の狭い 廂 合いから差込んで来る西日で、いつもは薄暗い廊下の 縁板 が熱くなっていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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古びた天井が低くかぶさるよう
宮本百合子 / 伸子
風呂場のドアを開けた。木枠にガラスをはめ込んだドアが、まるで薄いトタンのように大きくしなり、大げさな音を立てる。《…略…》再び閉められたドアが、割れそうなほどガシャンと音を立てた。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
部屋は妙にがらんとして、何らかの理由で時の流れに置き去りにされた古い世界の一角のように見えた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
流し台の隅で、野菜の皮やコーヒー豆の滓やパンの耳がぐったり重なり合っている。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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椅子に腰掛けた。庭から差し込んでくる朝日が、テーブルの下にまで届いて、三人のスリッパの影が床に映っていた。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
日の光に満ちた空気は地上をわずかも距 っていなかった。
梶井基次郎 / 冬の日
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