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俺はもがくのだ。納得なんて一生絶対にしてやるもんか──神さまにけんかを売るような気持ちで、俺はひととき、強くつよくそう思う。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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運命に逆らう・運命を変える
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前後の文章を含んだ引用
......どまでに酷い場所ならば、俺はこの寂しさだけを携えて、それでも全身全霊で生き続けてみせる。この感情だけでもがき続けてみせる。ばらばらでも、もう二度と逢えなくても、俺はもがくのだ。納得なんて一生絶対にしてやるもんか──神さまにけんかを売るような気持ちで、俺はひととき、強くつよくそう思う。自分が忘れたという現象そのものも、俺はもうすぐ忘れてしまう。だから、この感情一つだけを足場にして、俺は最後にもう一度だけ、大声で夜空に叫ぶ。「君の、名前は?」 ......
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あがく・ジタバタするの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
命限りにもがく
有島武郎 / 或る女
庭鳥(にわとり)のようにばたばたする
井伏 鱒二 / 多甚古村 amazon
死にかかった蛙 のように、ただもがいて
芥川龍之介 / 蜘蛛の糸
羽根をぬかれた鴉 のように、矢を避け避け、もがいている。
芥川龍之介 / 偸盗
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「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
その界隈で米山勇一について聞き込みをするつもりなのだ。そこから尾畑清三との結びつきが浮上すれば、尾畑守と米山克己は一本の筋で 繫 がることになる。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
(仮説を立てるがうまくいかない)彼の思考はそこで行く手を阻まれ、つながれてきた仮説の糸は鋭い剃刀によってあっけなく断ち切られる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
ビールが出てくるまでに十分かかった。僕はそのあいだ椅子の肘かけの上で頰杖をついて目を閉じていた。何も思いつかなかった。目を閉じていると、何百人もの小人がほうきで頭の中を掃いているような音がした。いつまでたっても彼らは掃きつづけていた。ちりとりを使うことを誰も思いつかないのだ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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ずうっと、安全な室内にいると、人間は家に同化して家具のようになってしまう。 町でよく見かける、外にいるのに服装も顔も室内のままな人。のっぺりして反応が鈍く、人の目を見ない、ゆるみきった人。野性を忘れてしまった目をしている。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
(家族を捨てて)私の人生は実際には十歳から開始したのだ。それより前のことはすべて惨めな夢のようなものに過ぎない。そんな記憶はどこかに捨て去ってしまおう。しかしどれだけ努力しても、ことあるごとに彼女の心はその惨めな夢の世界に引き戻された。自分が手にしているもののほとんどは、その暗い土壌に根を下ろし、そこから養分を得ているみたいに思えた。どれほど遠いところに行こうと試みても、結局はここに戻ってこなくてはならないのだ、と青豆は思った。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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