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柔らかな眠けをそっとひきずって
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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眠たい・眠気
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前後の文章を含んだ引用
......時間が過ぎて、私だけがいるなんて、驚きだ。 まるでSFだ。宇宙の闇だ。 葬式がすんでから三日は、ぼうっとしていた。 涙があんまり出ない飽和した悲しみにともなう、柔らかな眠けをそっとひきずっていって、しんと光る台所にふとんを敷いた。ライナスのように毛布にくるまって眠る。冷蔵庫のぶーんという音が、私を孤独な思考から守った。そこでは、結構安らかに長い夜が......
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眠たい・眠気の表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
目が糊づけにされたように渋って来た。のめるようにひたすら眠い。
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
睡魔が急に脳味噌を蕩(とろ)かすように襲ってくる
阿刀田 高 / ナポレオン狂 amazon
眠気は海底地震によって生じた無音の波のように僕のボートを鈍く揺さぶっていた。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
身動きすると苦しく、目をつぶると靄(もや)のような眠気がかぶさってくる。
北 杜夫 / 谿間にて「新潮日本文学 61 北杜夫集―楡家の人びと・他」に収録 amazon
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「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
へそを出して眠っている。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
「退屈」カテゴリからランダム5
長く引き延ばされた夕暮れのような一日だった。めりはりというものがない。窓の外の灰色に少しずつ黒が混じっていって、やがて夜になった。陰鬱さの質が少し変わっただけだった。世界には二色しか色が存在しなかった。灰色と黒。それが一定時間をおいて行ったり来たりしているだけなのだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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