日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

眠気は海底地震によって生じた無音の波のように僕のボートを鈍く揺さぶっていた。

村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録　ページ位置：36%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......ンを受けとったのね」「そう。僕と相棒は店にあったパンのあらかたをバッグに放りこんで持ちかえり、四日か五日それを食べつづけた」と僕は言って、またビールをすすった。眠気は海底地震によって生じた無音の波のように僕のボートを鈍く揺さぶっていた。「もちろんパンを手に入れるという所期の目的は達せられたわけだけれど」と僕はつづけた。「それはどう考えても犯罪と呼べる代物じゃなかった。それはいわば交換だったんだ......

単語の意味

無音（むおん・ぶいん）

無音・・・１．（「むおん」と読んで）音がしないこと。また、音が一切聞こえないこと。
２．（「ぶいん」と読んで）挨拶するのが適切であるのに、挨拶のないこと。また、しばらく便りをしないこと。音信が途絶えること。（ご）無沙汰（ぶさた）。

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眠たい・眠気の表現・描写・類語（睡眠・眠る・寝るのカテゴリ）の一覧ランダム５

（眠いけど食べる）頭の芯は眠気で凝り固まっているのに、手足は妙にふにゃふにゃしている。感覚も眠っているので、味を想像したりすることもなく、ただひとつひとつの手順を生理現象のようにこなしていく。

小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録　amazon

疲れて眠たくなっていた

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ疲れる・疲労感眠たい・眠気

大地だいちはもう眠気に白旗を上げていた。

朝井リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ昼寝・居眠り・うたた寝眠たい・眠気

弟が降りてきた。　恐ろしく不機嫌そうに寝ぼけていて、死人のように青くて、声をかける気にもならなかった。「まだ寝る。」　たずねてもいないのに、答えるのがいやそうに彼は言った。《…略…》不機嫌というより、本当に眠くて話すのもおっくうだ、という感じだった。