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もう六十時間くらい起きたまま机に向かっているのでしょうか。眼の裏に薄い膜でも張ったみたいに疲労と興奮が粘りついています。時折眼の前にもう一人の自分がすわっていて、せっせと紙の上に筆を走らせているのが見えます。
阿刀田 高 / 縄 ──編集者への手紙──「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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疲れる・疲労感
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前後の文章を含んだ引用
...... それ以外のなにものでもありません。 ずいぶんと字が乱れているでしょう。自分でもなにを書いているのかよくわかりません。 一昨夜も、昨夜も、一睡もしておりません。もう六十時間くらい起きたまま机に向かっているのでしょうか。眼の裏に薄い膜でも張ったみたいに疲労と興奮が粘りついています。時折眼の前にもう一人の自分がすわっていて、せっせと紙の上に筆を走らせているのが見えます。それが、まるでだれか他の人を目のあたりに眺めているように鮮明に見えるのです。おおかた頭が少しいかれ始めているのでしょう。 今こうしてお手紙を書いているのも同じ机......
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疲れる・疲労感の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ずっと自転車を押しつづけて、横腹のあたりがだるかった。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
ぽつりぽつりと言葉は交わしたが、なんだか、二人とも体中の中身をごっそりと抜かれてしまったみたいに、疲れていた。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
独楽のようにいつも全速力で廻っていなければ倒れてしまう
中島 敦 / 牛人 amazon
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眠たい・眠気の表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
つもった不眠が、重いしこりになって、眉間の奥にひろがりはじめ
安部 公房 / 他人の顔 amazon
彼女の眠いうっとりした耳に、入混った汽笛が届いた。
宮本百合子 / 伸子
目が糊づけにされたように渋って来た。のめるようにひたすら眠い。
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
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「嫌い」カテゴリからランダム5
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
(傷あとの)肉のひきつりはカンナの葩(はなびら)のような形をしていた。
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
神がかりにあった人が神から見放された時のように、葉子は深い肉体の疲労を感じて
有島武郎 / 或る女
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
(眠らされている女は)妖術をかけられている娘のようにも思われてくる。
川端 康成 / 眠れる美女 amazon
目を閉じると待ちかねていたように無力感が音もなくその空白を満たした。とても手際良く、素早く。それからゆっくりと眠りがやってきた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
疲れ果て、泥のような眠りに落ちていた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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