(手足のしびれ)小机の前に坐って、ペンを握ってみた。足がしびれて立てないときのもどかしさ、熱い 新湯 に入ったときの刺すような痛みが妙な具合にまざって、自分の手ではなかった。いつになったら字が書けるのか。
向田邦子 / かわうそ「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:59% 作品を確認(amazon)
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痺れる・麻痺する
脳卒中
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前後の文章を含んだ引用
......て、厚子が買ってきたものである。 左手で廻すと、ふたつの胡桃はカスタネットのような冴えた音を立ててぶつかるが、右手でやると、鈍い濁った病気の音がした。 宅次は、小机の前に坐って、ペンを握ってみた。足がしびれて立てないときのもどかしさ、熱い新湯に入ったときの刺すような痛みが妙な具合にまざって、自分の手ではなかった。いつになったら字が書けるのか。宅次は先のことは考えまいと思っている。考え出すと、首すじのうしろで、地虫がじじ、じじ、と鳴きはじめる。 ひとりで眺める庭は慰めにならなかった。 志を得ない勤めの......
単語の意味
妙(みょう)
もどかしい
熱い(あつい)
足・脚・肢(あし)
妙・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
もどかしい・・・物事が進展しそうなのに進展しない状況が続いて、イライラする。じれったい。
熱い・・・1.温度が高いと感じる。
2.気持ちが高まった状態である。関心を寄せている。「今B級グルメが熱い」
2.気持ちが高まった状態である。関心を寄せている。「今B級グルメが熱い」
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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足を組んで腰かけていたため左足が少し痺れていてその部分の血液がサイダーのように泡立っている。
筒井 康隆 / 夢の木坂分岐点 amazon
あげっぱなしの腕がしびれて丸太のようになる
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瀬名 秀明 / パラサイト・イヴ amazon
非常にくたびれているような気がする。体の 芯 まで重いのである。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
(PTSD)バグダッドでの生活にからだが適応しすぎてしまっていたから。パリに戻ってからも日常生活に復帰できなくて、
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
最後の最後の時には、みなさん人間として一番純粋な部分だけを残して、あとは空白になってしまうんですね。性別とか個性とか社会的地位とか、他人から自分を区別する要素なんて無意味になるんですよ。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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