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泣いた後の奇妙な心地よさに浸りながら、名刺を眺める。ティッシュペーパーをのろのろと引き抜いて顔を拭き、 洟 をかみ、ぬるい水を半分ほど飲む。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:29% 作品を確認(amazon)
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泣く・涙を流す
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......くなっている。電話のそばにあったはずのティッシュペーパーの箱と、水の入ったコップがひとつ、さっき受け取った名刺が一枚、十和子の前に並べて置かれている。 十和子は泣いた後の奇妙な心地よさに浸りながら、名刺を眺める。ティッシュペーパーをのろのろと引き抜いて顔を拭き、洟をかみ、ぬるい水を半分ほど飲む。 立ち上がり、レンタルショップのナイロン製バッグから取り出したDVDをデッキにセットする。色彩が躍り、ストーリーがはじまるのを眺めている。切ないほど黒崎に会いた......
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泣く・涙を流すの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
洋子の感情は、抑える術もなく涙と共に溢れ出した。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
しょっぱい涙が頬の傷に触れ、ひりひりと痛んだ
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
星なんぞは眼にもはいらない。星なんか、みんな私は私の眼から流してしまう。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
やがてすすり泣きが聞こえてきた。最初それが彼の口から聞こえているとは気付かず、部屋のどこかで壊れたオルゴールが鳴っているのかと錯覚したほどだった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
(痴ほう症の老人が姿を消して)気持ちを鎮めるために繰り返し彼女を呼んでみたが、声は行き場を見つけられないままわたしの身体の中で響いていた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
(ガラス壜を)手を伸ばして赤ん坊のように膝に抱きとる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「泣く」カテゴリからランダム5
流れる涙をせぐりあげながら話した。
林芙美子 / 新版 放浪記
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