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彼の目が生き返り始めていた。知っている、家族の顔だった。 人の顔は不思議だな、と思う。 心がここに戻ってきただけで、愛しい輝きを放ちはじめる。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:52% 作品を確認(amazon)
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すがすがしい、生き生きした表情
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......た。甘くておいしい、と彼はがばがば飲んだ。むしゃくしゃしていたので、私も飲んだ。少し気が晴れた。 酔ったせいか、人の流れを眺めているせいか、夜が深くなったころ、彼の目が生き返り始めていた。知っている、家族の顔だった。 人の顔は不思議だな、と思う。 心がここに戻ってきただけで、愛しい輝きを放ちはじめる。 安心して、私の顔もゆるんだ。 そして知った。プールのせいだけではなく、家の中に強くこわばった人間がうろついているだけで、空気が張りつめて影響を受けるのだ。 弟......
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夕立がザアーとやって来て、霽(は)れあがったあとのような、すがすがしい気分
石坂 洋次郎 / 山のかなたに (1954年) amazon
ウエイトレスの顔は彼らを迎える大仰な表情でにわかに生き生きし出した。
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グッと私の心臓を引っ掴んで、云い知れぬ好奇心の血を波打たせている
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色っぽい笑顔でにっこり笑った。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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