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拍手が止み、ピアノの前にすわる。一瞬の静寂の後、ピアノが鳴り出す。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 ページ位置:38% 作品を確認(amazon)
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演奏する・楽器を鳴らす コンサート会場
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前後の文章を含んだ引用
......だ。深く考えずに真ん中を選んだ自分を悔やむ。 ホールが暗くなり、まもなくピアニストが現れた。CDで聴いて思い描いていたよりも堂々とした体軀の、銀髪の男性だった。拍手が止み、ピアノの前にすわる。一瞬の静寂の後、ピアノが鳴り出す。 途端に、席のことなど吹き飛んだ。美しかった。圧倒的に美しかった。ピアノが、音色が、音楽が。何が美しいのかもわからなくなってしまう。ただ、ステージの上の黒い森か......
単語の意味
拍手(はくしゅ)
静寂(せいじゃく)
拍手・・・両手の平を打ち合わせて、音を出すこと。神を拝んだり、賞賛や賛成の気持ちをあらわす行為。
静寂・・・物音一つなく静まり返っていること。ひっそりとして寂しさのあること。また。そのさま。「寂」は訓読みで「しず(か)」とも読める。
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演奏する・楽器を鳴らすの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
演奏はコズミくんのギターいっぽん
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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洋子がホールに到着した時には、既に客席の人の潮は満ちつつあった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
(ギターコンサート)《黒いデカメロン》の一曲目〈戦士のハープ〉が、緊迫した、ほとんど魔術的なほどに広大な二オクターヴの跳躍で始まると、会場はもう、つい今し方までとは別の空間になっていた。反復的な旋律が次第に空気を濃くしてゆく中で、ギターの長音が、会場の最も遠いところにまで何にも遮られることなく、真っ直ぐに伸びてゆく。この曲をよく知っている者、知らない者が、それぞれに、その 縹渺 たる響きに驚いた。  それがまるで一つの予告であったかのように、蒔野はその後、一曲ごとに、とても同じ一本のギターで弾いているとは思えないほどの多彩な表現で、次々と、新鮮な音楽的風景を現出させていった。  かつての一分の隙もない、あまりに完璧に律せられた世界とも違って、今はむしろ、音楽そのものに少し自由に踊らせて、それを見守りつつ、勘所で一気に高みへと導くような手並みの鮮やかさがあった。それもまた、長い〝スランプ〟の果てに、彼に生じた一つの変化だった。  聴衆の感嘆は、楽曲が終わる度に拍手に熱を加えていった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon関連カテ演奏する・楽器を鳴らすギター・バイオリン・弦楽器コンサート会場
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