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和音はすでにピアノの前の背もたれのない椅子にすわっていた。ピアノは蓋を開けて和音が白い鍵盤に触れるのを息を止めて待っている。 ふっと息を吸う気配がして、曲が始まった。ピアノが息を吹き返す。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......に、できるだけ多くの人に、聴いてもらいたかった。 北川さんはすぐに来てくれた。外から帰ってきたばかりの営業の諸橋さんも顔を出してくれた。観客を二名連れて戻ると、和音はすでにピアノの前の背もたれのない椅子にすわっていた。ピアノは蓋を開けて和音が白い鍵盤に触れるのを息を止めて待っている。 ふっと息を吸う気配がして、曲が始まった。ピアノが息を吹き返す。こないだの試し弾きのときに弾いたのとはまったく違う、軽やかで明るい曲だった。楽しい、美しい曲。ぽうぽうと自らを光らせるような、山の中で光っていた木を思い出させる......
単語の意味
背(せ)
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どこかでピアノが鳴り始めた。いい音色で木の葉の舞い落ちて行くような爽やかさ
林 芙美子 / 泣虫小僧 amazon
(念願のピアノ)部屋の真ん中には深いワイン色のグランドピアノが置かれていた。ピアノは堂々として、つやつやと光を放っている。その姿は、いろんな不安や疑問を、ひとまず忘れさせてくれる力があった。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
(電子ピアノ)電子ピアノは、軽くてどこか人工的で、ピアノに比べると安っぽい音しか出ないかもしれない。でも、心地いい音を鳴らしてくれる楽器であることは事実だ。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
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彼女はフォークとナイフを優雅に使って、まるで小鳥のように少しずつの量を口に運んだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
自分の異常な動悸を感じていた。
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三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
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