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足は動かなかった。いかに大きい呼吸をしても肺臓は汚れた空気をその中に残しているように思われ、息がつまった。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:30% 作品を確認(amazon)
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疲れる・疲労感
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前後の文章を含んだ引用
......りはねえんだぞ。このくそ暑いのに、こっちに一々文句を言わせねえようにしろ。」 彼等は黙って兵長を見上げ、諦め、手綱をのばして、馬からはなれて歩いた。しかし彼等の足は動かなかった。いかに大きい呼吸をしても肺臓は汚れた空気をその中に残しているように思われ、息がつまった。そして遂には右肩を圧える防毒面の掛紐が、呼吸をとどめるように感じられた。……日中の太陽の放射する炎熱を吸い込んだ山の肌は、夜になってほてりをはきだし兵隊達の汗と......
単語の意味
足・脚・肢(あし)
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
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疲れる・疲労感の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
神がかりにあった人が神から見放された時のように、葉子は深い肉体の疲労を感じて
有島武郎 / 或る女
乾からびた茸のような疲労を覚える
北 杜夫 / マンボウ響躁曲―地中海・南太平洋の旅 amazon
足は動かなかった。いかに大きい呼吸をしても肺臓は汚れた空気をその中に残しているように思われ、息がつまった。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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「嫌い」カテゴリからランダム5
足は歩くときには、吋太 の鎖を現実に後に引きずッているように重かった。
小林多喜二 / 蟹工船
「あーあ」と誰かが 溜息 をした。私はこれほど単純な絶望の声を聞いたことがない。それはかなり太くて低い、しかし響のない乾いた声で、長く後を引いた。七人の仲間の誰が放った声か、推測することは出来なかった。それほどそれは人間の声と似ていなかったのである。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
「迷惑」という字が刻み込まれているような皺を鼻の頭に寄せる
佐藤 愛子 / 窓は茜色 amazon
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
和子は芯から疲れきっていた。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
大きな、まるで暗い不思議な花のような病竃(びょうそう)
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
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