(山と、)下のところに在る藁葺 の草堂諸共 、一幅の絵になって
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:32% 作品を確認(青空文庫)
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絶景・美しい風景
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前後の文章を含んだ引用
......山と吐月峰は突兀 として秀でている。けれども矗 とか峻 とかいう峙 ちようではなく、どこまでも撫 で肩 の柔かい線である。この不自然さが二峰を人工の庭の山のように見せ、その下のところに在る藁葺 の草堂諸共 、一幅の絵になって段々近づいて来る。 柴の門を入ると瀟洒 とした庭があって、寺と茶室と折衷 したような家の入口にさびた聯 がかかっている。聯の句は
幾若葉はやし初の園の竹 山桜思ふ色添ふ霞
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目の前の幻想的な景色はこういう奇跡もあるのではないかと思わせてくれる。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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一連の山波が、地平から力強く伸び上がってだんだん高くなりながら
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