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雨の道頓堀を見つめた。極彩色の巨大な電飾板は、それぞれが、ぼっとかすんだようになって、このミナミの街全体を覆い尽くしている。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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雨の景色、視界
ネオン・イルミネーション
歓楽街・盛り場
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前後の文章を含んだ引用
......ドレスの裾をまくった。「きょうは、もう店を閉めよか?」 武内鉄男は、腕時計を見てそうつぶやいた。まだ八時を廻ったばかりであった。武内は川ぞいの大きなガラス窓から雨の道頓堀を見つめた。極彩色の巨大な電飾板は、それぞれが、ぼっとかすんだようになって、このミナミの街全体を覆い尽くしている。彼はここしばらく、目を凝らして夜の街の光景に眺め入ったことはなかったので、煙草をくわえたまま、じっと対岸を見やった。「こうやって見ると、なかなかきれいなもんやな......
単語の意味
極彩色(ごくさいしき)
極彩色・・・鮮やかで色数も多く、非常に派手な彩り。
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雨の景色、視界の表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
日本アルプスの谿々(たにだに)の雪は、ここから白壁を望むように見える。
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
(空港の風景)十一月の冷ややかな雨が大地を黒く染め、雨合羽を着た整備工たちや、のっぺりとした空港のビルの上に立った旗や、BMWの広告板やそんな何もかもをフランドル派の陰うつな絵の背景のように見せていた
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
雨滴の数は少しずつ多くなり、やがて、草原いっぱいにハープの糸のような雨の幕がひろがってゆきました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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ネオン・イルミネーションの表現・描写・類語(外の設備・工作物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
木立の中のオレンジ色の灯かりが、人のはく息の湿り気がゆらめき上がっているように滲む
干刈あがた / 月曜日の兄弟たち「干刈あがたの世界〈2〉ウホッホ探険隊」に収録 amazon
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歓楽街・盛り場の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
映画館の看板や百貨店の垂れ幕が色鮮やかな繁華街の中でひときわはなやいで映っていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
ワックスがけされたフローリングは僅かに艶めいている。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
ごとごとごとごと、というあの老犬の咳みたいなエレベーターの震える音
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
「店・施設」カテゴリからランダム5
行けども行けども賑やかな夜店のつづき、よくもこんなに売るものがあると思うほどなり。
林芙美子 / 新版 放浪記
(ホテルのロビー)巨大なシャンデリアが下がっている吹き抜けのロビーには、様々な国の言葉が溢れていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
「雨・霧」カテゴリからランダム5
(恵みの雨)大地が甘露の慈雨を吸って生き生きと輝く
久間 十義 / ヤポニカ・タペストリー amazon
空はしぐれていた
有島武郎 / 或る女
クリスマスのイルミネーションが、水滴で混み合った窓の向こうでちかちかと瞬いている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
重い灰色で幾層にも 覆われた空から透明な水滴が勢いよくざあざあ音を立てて降る。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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