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部屋の中は夕陽で 緋色 に染められていた。空気は動いていない。潮風は暮れて行く太陽の光だけを移動させていた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:26% 作品を確認(amazon)
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夕日・西日
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前後の文章を含んだ引用
......。潮風が一斉に顔に吹きかかった。バルコニーに続く大きな窓は、皆、開けられていた。窓の外には、海だけがあった。水平線は自分の目の位置よりも高い所にあるようだった。部屋の中は夕陽で緋色に染められていた。空気は動いていない。潮風は暮れて行く太陽の光だけを移動させていた。差し込む夕陽の眩しさが瞳孔を小さくするのを感じる。 ティエンは、西日の中に踏み入れた足が硬直して動かなくなったのを知る。ベッドや寝椅子や、クロゼットなどが濃い影......
単語の意味
緋色(ひいろ)
暮れる(くれる)
夕日・夕陽(ゆうひ)
緋色・・・濃い明るめの赤色。深紅色。スカーレット。
暮れる・・・1.太陽が沈んで外が暗くなる。⇔明ける。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
夕日・夕陽・・・夕方の太陽。入り日(いりひ)。
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夕陽の、 赤錆 のようなかけらが、少しずつ黒ずみながら川面を昇っていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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闇が一段と濃い木の影
久米 正雄 / 学生時代 amazon
夕暮れの青が透明な刷毛でかさね塗りされるみたいに一段また一段と濃くなり、夜の闇に変わっていった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
太陽はまだぎりぎり山の端にひっかかっていて、県道沿いの畑をのどかに照らしている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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