カタ、コトと靴音をならして | 足音・靴音の表現・描写・類語｜小説の言葉集

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カタ、コトと靴音をならして

遠藤周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録　ページ位置：26%　作品を確認（amazon）

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足音・靴音

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前後の文章を含んだ引用

......らん」　第二外科の入口には、先ほど腕を背後に組んで歩き廻っていた兵隊の姿も見えない。捕虜を連れてきたトラックも何処かへ行ってしまった。静まりかえった本館を勝呂はカタ、コトと靴音をならして屋上にのぼった。　眼の下に医学部の大きな敷地がひろがっている。右端にあるのが伝染病研究所や第一内科教室だ。黒くコールタールで塗りつぶされた病理学研究所と図書館と......

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足音・靴音の表現・描写・類語（音の響きのカテゴリ）の一覧ランダム５

大きな体で地響きを立てながら歩く

（落葉の上を歩く）足を動かすたびに、落葉が乾いた音をたてた。《…略…》そのあとわたしたちは、ほとんど何も喋らずにただ落葉を鳴らしていた。

小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録　amazon関連カテ足音・靴音枯れ葉・葉が散る

ゴム底靴のやわらかな足音

音は近づいて来た。靴は穿いていない。ひそやかに礫こいしと砂を踏む音であった。たしかに人間の重量を載せた足が、地球を踏む音であった。

大岡昇平「野火（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ足音・靴音忍び足・静かに歩く

靴音が静まり返った東公園の暗闇に吸い込まれていく。

吉田修一「悪人」に収録　amazon関連カテ静けさ・静寂足音・靴音

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「音の響き」カテゴリからランダム５

走らせばひなびた鈴のような音を立てる杼（ひ）

宮尾登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃　amazon

ラッパのさきは、朝顔のように口がひらいていた。

庄野英二 / 星の牧場　amazon

耳を澄ませば鼓膜はこまかく震える。

綿矢りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ耳を澄ます・聞き耳を立てる音（声）を聞く、聞こえる

初めは低く暗い余韻のない――お寺の森の暗（やみ）に啼（な）く梟（ふくろう）の声に似た音色が出た。喜びも悲しみもない……只淋しく低く……ポ……ポ……と。

夢野久作 / あやかしの鼓

柔らかく澄んだ音叉の音色

「歩く・歩き方」カテゴリからランダム５

松葉杖をついた足先は伸びきっていて、地面には引きずった後が長く続いている

店内を歩き回るヒールの音

村田沙耶香「コンビニ人間」に収録　amazon

通路を誰かが走ってくるような激しい靴音が聞こえてきた。

雫井脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ足音・靴音走る・駆け回る

遮二無二に走る

少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。

太宰治 / 走れメロス関連カテ走る・駆け回る急ぐ

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