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彼はまるで、世界のどこかに必ずあるという、一枚のカードを求め、旅する冒険家のような気分になっていた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:88% 作品を確認(amazon)
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......れがルートの意見だった。 もちろん博士に喜んでもらうのが一番の目的だったろう。ただ、正直なところ、カード収集の体験を自分自身大いに楽しんでいたのも事実だと思う。彼はまるで、世界のどこかに必ずあるという、一枚のカードを求め、旅する冒険家のような気分になっていた。 博士は食堂にいる間、何度でも繰り返しカレンダーに目をやった。時折壁に近寄って、私がつけた九月十一日の丸を、指でなぞったりもした。胸元のメモはしっかりと留められ......
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探す・見つけるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
まるで飢えた人が食い物をあさるように茶道具をあさった。
司馬 遼太郎 / 国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 amazon
(困難な捜索作業は)太陽の射さない森を磁石もなく探索しているようなものだった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
(操縦士は)人形のように前方を向いたまま、不動で過ぎた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
空気の固まりも一緒にひと思いに飲み下す。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
万力のような抱擁だった。メキメキと骨が鳴った。
藤沢 周平 / 三ノ丸広場下城どき「麦屋町昼下がり (文春文庫)」に収録 amazon
「趣味・娯楽」カテゴリからランダム5
りこさんが木枠の金具を締め上げ、針を通してゆくと、誰にも真似できない世界がそこに浮かび上がってきた。ワンピースの胸元に咲くお花畑も、ロンパースのお尻で向かい合うリスも、上から付け足したのではなく、布の向こうに隠れていたものたちが何かの拍子にこちら側へ現れ出てきたという自然さをまとっていた。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
ハンカチのイニシャルは見事だった。安っぽい一枚の布切れが、片隅にたった二つ、文字を刺繡されただけで優美な服飾品に変身していた。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
ひどい番組しかやっていなかった。いろんな種類のつくりものの反吐を見せられているみたいな気がした。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
俳優たちや劇団内の人びととの接触もなく、凝と蔭から声援を送りつづけて来てくれた貴重なファン
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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