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(海に浸かって抱き合う)わたしたちは波間に揺れる一対の 葦 のようになりながら抱き合った。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:40% 作品を確認(amazon)
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抱擁・抱き合う・抱きしめる
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前後の文章を含んだ引用
......をしたまま、互いに水をかけ合ったり、海面に顔をつけて水底を覗きこんでは歓声をあげたりした。野呂の肩に抱きつくと、野呂はわたしの濡れた唇にキスをしてきて、そのままわたしたちは波間に揺れる一対の葦のようになりながら抱き合った。 九月になったばかりの水温はまだ高かったが、長い間、そうやって海に浸かっていると、それなりに下腹部が冷えて、突然、わたしは尿意を覚える。急いで引き返して、ビーチ......
単語の意味
葦・蘆・葭(あし)
葦・蘆・葭・・・水辺に生える草の一種。沼や川の岸に群がって生える。若芽は食用になり、茎は編んですだれを作る。
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(彼女を抱きしめる洋子)いよいよ堪えきれずに嗚咽する彼女を抱き締めた。無力感に耐えているかのように、洋子はやさしかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
彼と抱き合う度、私は言葉でない言葉を知った。親でもない自分でもない他人と近くにいることの不思議を思った。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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急がない時に限って、バスも地下鉄も早く来る。気の進まないところへ出掛ける時は、時刻表通りに、したり顔でやってくる乗り物まで自分を 嬲っているように思えて、時子は腹が立った。
向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
あんまりおいしそうに飲むので。 これが普通だと言わんばかりに、まるでエネルギーそのものを摂取する演技をするように、その細いのどを鳴らして美しい横顔で、鮮やかなタイミングで飲むので。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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