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体力を消磨しつくし、中川二等兵は既に骨の太い自分の図体をもちはこぶエネルギーを失ってしまっていた。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:31% 作品を確認(amazon)
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疲れる・疲労感
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前後の文章を含んだ引用
......夫の曳いている馬の胴の向うでした。これは、既に何回となくそれまでに中川二等兵の繰り返してきた言葉であった。そして、その声は、北山年夫の弱りはてた心に食い入った。体力を消磨しつくし、中川二等兵は既に骨の太い自分の図体をもちはこぶエネルギーを失ってしまっていた。「今度こそ、俺は、もう駄目や。どういうたって、俺はもう歩けん。」それでも彼はなお三十分ほど、馬に引きずられて歩いていた。 部隊はサマット山にさしかかり、急行軍を......
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疲れる・疲労感の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
重病人のようにベッドでぐったりして
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
道端でもかまわないすぐ横になりたいような疲労が来る。
梶井基次郎 / 城のある町にて
綿のように疲れはてた。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
洪水のように疲れが躰(からだ)の中へ流れこむ
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
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「嫌い」カテゴリからランダム5
(鼻で笑う)口の形はいっさい動かさずに鼻をすん、と鳴らして女の全体を笑ったように見えた。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
「健康・体調・病気」カテゴリからランダム5
意識はなくなってもひげは伸びるとみえて、白い 粗朶 のような口ひげは 蝶番 がこわれたかと思うほど大きくあけた口のまわりで、 艶 を失ってこまかく震えている。
向田邦子 / ダウト「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
月の満ち欠けみたいに几帳面に(規則正しく生理がくる)
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
水を浴びせられたようにゾッとしました。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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