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意識はなくなってもひげは伸びるとみえて、白い 粗朶 のような口ひげは 蝶番 がこわれたかと思うほど大きくあけた口のまわりで、 艶 を失ってこまかく震えている。
向田邦子 / ダウト「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
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寝たきり
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前後の文章を含んだ引用
......ってやらなくてはいけない。枕もとについていてやらなくてはいけないのだが、部屋にいるのが耐えがたかった。 理由は臭気である。 それは父の口許から立ち昇っていた。 意識はなくなってもひげは伸びるとみえて、白い粗朶のような口ひげは蝶番がこわれたかと思うほど大きくあけた口のまわりで、艶を失ってこまかく震えている。 匂いはそのあたりからひろがり、部屋いっぱいに立ちこめている。 親の匂いなら、うとましさのなかに懐しさを見つけ出してこらえ受けとめてやるのが、父子の情というもの......
単語の意味
艶(つや)
粗朶(そだ)
・・・1.物の表面に感じられる、なめらかで、美しく光る印象。
2.声などに張りがありなめらかで美しいこと。
粗朶・・・切り取った木の枝。また、その枝を束ねたもの。薪(たきぎ)などに使う。
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歩くことを忘れた二本の足が、空洞のガラス管のように力なくのびている。
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