TOP > 風景表現 > 外の設備・工作物 > ネオン・イルミネーション
TOP > 風景表現 > 外の設備・工作物 > 夜景・夜の眺め
東京の中央部から下町へかけての一面の灯火の海が窓から見下ろせる。浪のように起伏する灯の粒々 やネオンの瞬きは、いま揺り覚まされた眼のように新鮮で活気を帯びている。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
ネオン・イルミネーション
夜景・夜の眺め
見下ろした風景
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ら下町へ向う間に二つ三つ坂があって、坂を越すほど街の灯は燦き出して来る。そして、これが最後の山の手の区域と訣 れる一番高い坂へ来て、がくりと車体が前屈 みになると、東京の中央部から下町へかけての一面の灯火の海が窓から見下ろせる。浪のように起伏する灯の粒々 やネオンの瞬きは、いま揺り覚まされた眼のように新鮮で活気を帯びている。かの女は都会人らしい昂奮 を覚えて、乗りものを騎馬かなぞのように鞭 って早く賑 やかな街へ進めたい肉体的の衝動に駆られたが、またも、むす子と離れている自分を想 い出すと......
単語の意味
浪(なみ・ろう)
起伏(きふく)
浪・・・1.波。
2.波のように移ろって定まらない。行方が決まらずさまよう。「浪人」
2.波のように移ろって定まらない。行方が決まらずさまよう。「浪人」
起伏・・・1.高くなったり低くなったりしていること。高低。
2.栄えたり衰えたり、色々変化すること。
2.栄えたり衰えたり、色々変化すること。
ここに意味を表示
ネオン・イルミネーションの表現・描写・類語(外の設備・工作物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
窓に流れ込むネオンの余光が部屋の中を赤く青く交互に染める
宮本輝 / 道頓堀川 amazon
毒々しいネオンサイン
岡本かの子 / 巴里祭
遥か向こうの港を隔てて山腹に銅色の光が塊り、その下に米軍の石油タンクの赤い灯が点っている
井上光晴 / 地の群れ amazon
夜はおびただしいネオン・サインが、紺飛白(こんがすり)のように、暗い空に光っている。
林 芙美子 / めし amazon
このカテゴリを全部見る
夜景・夜の眺めの表現・描写・類語(外の設備・工作物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
サイパンの夜の明かりはダイヤモンドみたいだった。建物が少なくて、明かりが大きい。空気が澄んでいて、海の水分が満ちている。
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
見下ろした風景の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
二十五階の部屋だった。今までのどの眺めともちがい、見下ろすと野球のグラウンドが見え、高架の道路が走り、それらの空間の向うに高層ビルのいくつかが聳えていた。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
標高が上がって、耳がツンとした。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
(マンションのゴミ捨て場)マンションの中にいた時は健やかに息づいていた物も、ポリ袋に包まれてここに落とされた途端、光を失い音楽を失い、淋しくて死ぬ。無機質なコンクリートの厚い壁が、マンションに溢れている自然の爽やかな空気を全て遮断してしまうのだ。
綿矢りさ / インストール
銀色の針金が顔に絡みついたような眼鏡
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon
パラソルを杖のように地面に立てたまま
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
山脈が皺のよった毛布のように拡がる
遠藤 周作 / 何でもない話 amazon
同じカテゴリの表現一覧
外の設備・工作物 の表現の一覧
地上・陸地 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ