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訪問者の心を一撃の下に打ち 挫 くような冷たい堪え難い色が眼に表われ、顔全体に拡がって行く
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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白けた、冷めた表情
冷たい眼差し
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前後の文章を含んだ引用
......た罰ででもあるかのようにじっと親父の顔を見つめた。「やあ、いらっしゃい。」親父は顔を上げた。が、彼の厚いふくれた右頰の上を狼狽の影が通り過ぎた。そして、次の瞬間訪問者の心を一撃の下に打ち挫くような冷たい堪え難い色が眼に表われ、顔全体に拡がって行くように思えた。「やあ、いらっしゃい。どうしたの。深見さん、今夜はえらく遅いじゃあないか。もうおでんの火、落してしまったけれど、それでよけりゃあ、お上んなさいよ。......
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冷たい眼差しの表現・描写・類語(目・瞳のカテゴリ)の一覧 ランダム5
借金を踏み倒した人間を見るような目
七尾与史 / 死亡フラグが立ちました! amazon
眼が、冷たいというよりも寧 ろ残忍な光りを帯びた
夢野久作 / あやかしの鼓
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いかにも教室を冷静に見つめているかのように、こっそりと、皆より少し高いところにいるような気分に浸っている。そして、実際には値段の低い自分のボロボロの自尊心を慰めている。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
腹の底に重い石を抱え込んだような心持ち
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐 れた根性が、心の隅に巣喰った。
太宰治 / 走れメロス
岡本かの子 / 渾沌未分
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「それって、いくつくらいのときのこと?」 「十歳くらいかな……」 「そうかあ。」 竜一郎は十歳の私を見ようとするかのように目を細めた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
彼の目つきは、精神科医というよりも患者のように怯えていた。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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落葉のような乾いた笑いをまき散らしながら
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
真っ黒の顔の中の赤い唇がにこにこ動いて、泥田の中にぱっと蓮(はちす)がはころびたような印象を与えた。
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
目と目のあいだに二本の深い縦皺を寄せている。そんなに簡単に額面通りものごとを真に受けないぞという顔をしている。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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