「それさえわからぬ」吐息とも 溜息 ともつかぬ息を 洩らされ
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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嘆き・嫌でため息をつく
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前後の文章を含んだ引用
......なる知らせも手に入れてない。彼に関する情報は悉く曖昧である。しかし、我々にはその真偽を確かめる手筈さえ、今はないのだ」「というと、彼は生存しているのでしょうか」「それさえわからぬ」吐息とも溜息ともつかぬ息を洩らされ、ヴァリニャーノ師は顔をあげられました。「彼から定期的に私に送ってきた通信が一六三三年以来、全く途絶えている。不幸にも病死したのか、異教徒たちの牢獄につながれた......
単語の意味
吐息(といき)
溜め息・溜息・ため息(ためいき)
吐息・・・落胆したり、緊張がゆるんだりしたときに思わず吐く、大きな息。ため息。
溜め息・溜息・ため息・・・気苦労や失望、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな息。大息(おおいき・たいそく)。長息(ちょうそく)。
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嘆き・嫌でため息をつくの表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
「あーあ」と誰かが 溜息 をした。私はこれほど単純な絶望の声を聞いたことがない。それはかなり太くて低い、しかし響のない乾いた声で、長く後を引いた。七人の仲間の誰が放った声か、推測することは出来なかった。それほどそれは人間の声と似ていなかったのである。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
ぽかんとした気を抜いた顔をして、鼻を詰め口を開 けて息をした。
岡本かの子 / 母子叙情
深夜の便器のような長嘆息
開高 健 / 飽満の種子「珠玉・花終る闇 (開高健全集)」に収録 amazon
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シャワーを止めると、膝をついた。声が漏れた。嗚咽のような声になったが、涙は出なかった。涙を流す余裕もなく打ちのめされていた。睦子を失いたくなかった。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
泣いている人とともに泣き、喜ぶ人とともに喜ぶ
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
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