江口の笑いは体の中で尾を引いていた。
向田邦子 / はめ殺し窓「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:90% 作品を確認(amazon)
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笑う
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前後の文章を含んだ引用
......いの玉がこみ上げて来て、大きな声で笑っていた。「なにがおかしいのよ。笑いごとじゃないわ」 律子は唇をとがらせていた。その横顔はタカよりも母親の美津子に似ていた。江口の笑いは体の中で尾を引いていた。 律子には可哀そうだが、よかったと思った。これでいいんだ、そのほうが本当だ。父親の仇を、婿が討ってくれたような気もした。 それにしても、と江口は律子の置いたコッ......
単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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笑うの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
畳の上にたおれてノタ打ちまわりながら、ヒステリー患者のように笑いつづけた。
夢野久作 / あやかしの鼓
口を三角にゆがめて、背のびするように、無遠慮に大きく笑った。
小林多喜二 / 蟹工船
どっと笑い崩れた
夏目漱石 / 吾輩は猫である
背のびでもするように哄笑 した。
小林多喜二 / 蟹工船
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
目も鼻も口も硝子 窓に押しつけて、塩辛い干物のように張りついて
林芙美子 / 新版 放浪記
(ウインドウショッピング)たいした熱意もなくセーターやジャケットを物色した
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
頬には、小さなえくぼがある。指でそっと押さえたくなるような、小さなスプーンで一口だけ食べられてしまったゼリーのくぼみのような。白い肌にすこしだけできる陰
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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