木の香のぷんと匂うべんとうを食べる。薄く切った紅 いかまぼこ、梅干、きんぴらごぼう。糸ごんにゃくと肉の煮つけ、はりはり、じゅうおうむじんに味う。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:79% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
弁当
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......が二ツ。まことにまことにこれこそ神の国の福音のような気がする。私へのネルの新しい腰巻きに包んだちりめんじゃこ。それに、母の着がえと髪の道具。顔も洗わないで、私は木の香のぷんと匂うべんとうを食べる。薄く切った紅 いかまぼこ、梅干、きんぴらごぼう。糸ごんにゃくと肉の煮つけ、はりはり、じゅうおうむじんに味う。 田舎も面白いことがない由なり。不景気は底をついとるぞなと母は歎く。いくら持っているのと聞くと、六十銭より持っておらぬと云う。どうするつもりなのと叱ってみる。四......
単語の意味
香(こう)
香・・・かいでいい匂いがするもの。いい匂いがする物質(香料)を練り固めたもの。火をつけて煙を立ちのぼらせて、香りをたたせるもの。ねり香。お香。
ここに意味を表示
弁当の味、おいしさを伝える表現・描写(和食・日本料理のカテゴリ)の一覧 ランダム5
足で踏んだのではないかと思う程御飯をつめ込み
向田 邦子 / 父の詫び状 amazon
母の心を籠 めた弁当
伊藤左千夫 / 野菊の墓
このカテゴリを全部見る
「和食・日本料理」カテゴリからランダム5
味噌汁を飲むと身体が温まって気持ちが落ち着いた。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
和食・日本料理 の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ