月かげが車寄せから光の帯を 曳いていた。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 ページ位置:37% 作品を確認(amazon)
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月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......一重瞼の目元が良く似ている。「やあ、忘れ物を取りに来んさったのかい」 少女はこっくりと肯いた。寝巻の上に綿入れ半纏を羽織って待合室に出ると、いつしか雪はやんで、月かげが車寄せから光の帯を曳いていた。 かすかに空が唸っていた。「あんた、姉さんかい」 セルロイドの人形を手渡すと、少女はにっこりと笑った。「お人形さんがないって、泣くから」「そりゃ感心だわ。あんた......
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窓の外に目をやると、月が見えた。ふやけた黄色をしている。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
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