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(「目を開けた。」までがよみがえった光景→我に返る)携帯がない。かかってくるはずの携帯がない。 光代は悲鳴を上げそうになって目を開けた。目の前には雨に濡れた車道が伸び、その先に同じように雨に濡れた警察署が建っている。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:77% 作品を確認(amazon)
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我に返る・意識が戻る
フラッシュバック・走馬灯のように蘇る記憶
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前後の文章を含んだ引用
......、「次の方」と光代を呼ぶ。進むつもりはないのに、勝手に足が前へ出る。必死に逃げ出そうとするのに、顔が窓口に近づいて、口が勝手に動き出す。「天神まで、大人一枚」 携帯がない。かかってくるはずの携帯がない。 光代は悲鳴を上げそうになって目を開けた。目の前には雨に濡れた車道が伸び、その先に同じように雨に濡れた警察署が建っている。光代は横にいる祐一に目を向けた。そのときだった。対向車線を走ってくる一台のパトカーが見えた。スピードを落とし、ウィンカーをつけたパトカーが、右折して警察署の敷地......
単語の意味
光景(こうけい)
光景・・・1.目に前に広がる景色。そこに見える景色や物事のありさま。景色。様子。
2.日の光。
2.日の光。
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息苦しさに 堪らなくなり、大きく息を吐くと、パーキング・エリアの幻は消えて、三島署の執務室に引き戻されていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
サン・ジェルマン氏の声が次第に稀薄になり、それに替ってどこか遠くから、 「相沢さま、相沢さま」 しきりにベル・キャプテンが客を呼び出す声が聞こえて来る。さっきからずっと私を呼んでいるらしい。 脳を薄く輪切りにするようになにかが通り過ぎ、急に眼の前が明るくなった。 と同時に、今までガラス戸の向こうを見るようだった周囲の風景がざわめきをともなって動き始めた。
阿刀田 高 / サン・ジェルマン伯爵考「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
肩を揺って、正気に還 らせ、
岡本かの子 / 河明り
頭が真っ白になり、いつのまにか後ろについていた車が鳴らすクラクションで、現実の風景と物音が戻ってきた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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過去の記憶が無闇に溢れてきたが、何を選び、何に留まるべきかはわからなかった。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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白痴の子が赤ん坊同様
有島武郎 / 或る女
私はどうしたらいいであろうと途方にくれるのであった。だが、私は創作上こういう取り止めない状態に陥ることには、慣れてもいた。強いて焦せっても仕方がない、その状態に堪えていて苦しい経験の末に教えられたことも度々ある。
岡本かの子 / 河明り
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自分はまだ歩き方から物の云い方までが、人々と同化するところまではいっていない。水のなかの一滴の油だ。
島木 健作 / 生活の探求 (1950年) amazon
デビューのときから歌い続けている曲は、もう頭で何も考えずとも、自転車に乗るような感覚で踊ることができる。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
既に忘れかけていた腐臭のする記憶
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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