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前を向いても上を見上げても、高層ビルのせいで空が小さく見えるニューヨークでの生活に倦んでいる洋子には、海上に広がる空の単純な大きさが、爽快に感じられた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:91% 作品を確認(amazon)
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海
海岸・砂浜・波打ち際
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前後の文章を含んだ引用
......考えようとしても、途方に暮れるところがあるわね。自分自身も含めて。……」 食事を終えて、洋子はホテルに戻る前に、ソリッチとオーシャン・アヴェニューを散歩した。 前を向いても上を見上げても、高層ビルのせいで空が小さく見えるニューヨークでの生活に倦んでいる洋子には、海上に広がる空の単純な大きさが、爽快に感じられた。 パームツリーやイチジクの木の緑には、微睡むような白んだ光が注いでいる。足下の芝生に落ちている影に目を遣りながら、洋子は、それが決して単なる黒ではない、様々な色......
単語の意味
倦む(うむ・あぐむ)
爽快(そうかい)
倦む・・・同じ状態が続いてイヤになる。退屈する。あきる。
爽快・・・爽(さわ)やかで快(こころよ)いこと。気分が晴れ晴れして、気持ちがいいこと。
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海は透明で遠浅でどこまでもおだやかで、でもナマコだらけだった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
ここは口無しの瀬戸という袋小路のように見える海である
井伏 鱒二 / さざなみ軍記 amazon
鉛色によどんだ小さな渦巻が幾つか海のあなたに一ツ一ツ消えて行って
林芙美子 / 新版 放浪記
青い海が漠々と果てもなく広がって
林芙美子 / 新版 放浪記
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海岸・砂浜・波打ち際の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「鬼の洗濯板」と呼ばれる 細波 のような起伏の磯
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
(海の家)じりじりと、むきだしの腕が日に 灼けて、風が額の汗を冷やし、グラスは汗をかき、彼らは日々のことを話している。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
窪んだ砂漠のように雨に垂れこめられた浜が荒寥(こうりょう)とひろがる
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
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川波の頭が削いだように三角
幸田 文 / おとうと amazon
さわさわさわさわと波がしらのあわつぶが美しい音楽を残して消えていく
灰谷 健次郎 / 海になみだはいらない amazon
八壺渓へ落ちかかる一条の滝
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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