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(新生児室)新生児が大勢 籠 に入って、焼きかけの今川焼みたいに並んでいる。看護婦が 餡 子 でも入れるように次から次へと手際よく胸のガーゼを取り替えていた。
阿刀田 高 / サン・ジェルマン伯爵考「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:0% 作品を確認(amazon)
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赤ちゃん・赤ん坊
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サン・ジェルマン伯爵考 病院の廊下を小走りに歩きながら大きなガラス窓の中を窺いた。 新生児が大勢籠に入って、焼きかけの今川焼みたいに並んでいる。看護婦が餡子でも入れるように次から次へと手際よく胸のガーゼを取り替えていた。「お帰りですか」 玄関のところで婦長が私に声を掛けた。 家内の叔父がこの病棟の医長を勤めているので看護婦たちは私の顔をよく見知っている。「ええ。どうしても外せない用があるものですから」「それで……これから会社のほうへ?」「いえ。帝国ホテ......
単語の意味
胸(むね)
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診察室にも 垢 臭い変な臭いがこもっている。ここに来た患者たちが溜めていった体臭なのか、それとも薬の臭いかわからない。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
(小さな病院の)昔風の 磨りガラスの 嵌った窓口
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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赤ちゃん・赤ん坊の表現・描写・類語(若い・子供・青年のカテゴリ)の一覧 ランダム5
土塗(まみ)れな馬鈴薯のように元気のいい子供
石坂 洋次郎 / 石坂洋次郎文庫〈第1〉 amazon
(一歳五か月の)リエくらいの歳の赤ん坊は、みんな不思議な匂いを持っている。それは、紙おむつのざらついた匂いと、離乳食のどろどろした匂いが混ざり合ったような匂いだ。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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船のような大きな賽銭箱(さいせんばこ)
永井荷風 / 歓楽 amazon
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床には埃と手術中の血をたえず洗い落す水が軽い細かな音をたてて流れている。その水が、天井につるした大きな無影燈の光に反射して、手術室全体を燃えた白金の炎のように輝かせていた。その中で浅井助手も看護婦たちもまるで水の中の海草のようにゆらゆらと動いている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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まだ乳歯も全部生え替わってない子ども
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
牛みたいに頑丈な赤ん坊をいっぱい産んで
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
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