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(電話での)父の巨大な声は距離を埋めた。すぐそこにいるように聞こえた。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:24% 作品を確認(amazon)
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大声
電話で話す
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前後の文章を含んだ引用
......、電話に出たのは父だった。「もしもし。」と、どなるような低い声が聞こえた時、私はぎょっとして「え?」と言ってしまった。「なんだって? どこの店の人魚だって。」 父の巨大な声は距離を埋めた。すぐそこにいるように聞こえた。「高いお金でかけてるんだから、そういうつまらない冗談言わないでよ。お母さんは?」 私の強い態度は緊張からだった。私は国際電話も、父と取りつぎより長く話したことも......
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国際電話特有の、あの音がぷつぷつとぎれる感じ
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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(黒電話)狭くて急な階段の裏にそれは設置された。 形容しがたい丸み、暗号めいたダイヤル、耳にフィットするよう計算された受話器のカーブ、可愛らしげにクルクルとカールするコード。そうした何もかもがどこかしらおもちゃめいていたが、僕は最初からそれが、ただものでないことにちゃんと気づいていた。 とにかくその黒色は特別だった。一点の濁りもなく、濃密で、圧倒的で、気高くさえあった。両手に載るほどの大きさなのに、何を 企んでいるのか分からないふてぶてしさと思慮深さを併せ持っていた。そこに一つ黒い 塊 があるだけで、階段裏の薄暗さが奥行きを増すようだった。
小川 洋子 / 先回りローバ「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
(電話に小布団を敷くと)ベルは、あきらかに丸くあたたかい音に変った。
向田邦子 / 花の名前「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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