弾んだ呼吸をすっかり太息 に吐き出す
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:69% 作品を確認(青空文庫)
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ため息・吐息
冷静・落ち着く
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前後の文章を含んだ引用
......出したいと思った。傍の二人の女は其の時までの道連れだ。どれも向うからついて来た女達だ。自分の知ったことではない。この女達にあんまりこだわらないことにしよう。彼は弾んだ呼吸をすっかり太息 に吐き出すと、ベッシェール夫人は冗談のように言った。
――レデーを二人も傍に置いときながら国元の奥さんの想い出に耽 るなんて、あたしたちに失礼だわねえ、マドモアゼル。さあ、も
......単語の意味
太息(ふといき)
太息・・・太く緩やかな息(=呼吸)。ゆっくりと、大きく吐く息。大きなため息。大息(おおいき・たいそく)。
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ため息・吐息の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸の底から吐き出すように 溜息 を 洩らした。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
今にも咳が飛出しそうな長い、太い溜息を吐 いた
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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「冷静・落ち着く」の表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
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「安心する」カテゴリからランダム5
泥のごとく、ねむりこけてしまう
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「呼吸」カテゴリからランダム5
口をつぐんでいつもの咳をしはじめる。最初はケホン、ケホン、と軽く喉を震わすように、やがて肺全体から吐き出される濁った音をためらいもなく車両の内部に 撒き散らして、たいして苦しげでもない放心した顔つきで宙を見つめながら、いつ終わるともなく咳き込んでいる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
胸いっぱいの感動を吐きだすように、未明の空をふり仰いで大きく息を吐く
山本 周五郎 / やぶからし amazon
少しずつちぎって捨てるような苦しい溜息をついた。
林 芙美子 / 下町「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
「感動」カテゴリからランダム5
胸の奥底が熱く泡立った。
朝井 リョウ / 破りたかったもののすべて「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
言葉が、まるで弾丸のように私の心を撃ち抜く
金沢 優「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」に収録 amazon
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