両手を蠅でも逐ふやうに動かして、平に、辞退の意を示した。
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:95% 作品を確認(青空文庫)
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断る・辞退する
手を振る
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前後の文章を含んだ引用
......ぢや。客人は、遠慮をされると見えたぞ。それそれその方ども、何を致して居る。」 童児たちは、有仁の語につれて、新な提の中から、芋粥を、土器 に汲まうとする。五位は、両手を蠅でも逐ふやうに動かして、平に、辞退の意を示した。 「いや、もう、十分でござる。……失礼ながら、十分でござる。」 もし、此時、利仁が、突然、向うの家の軒を指して、「あれを御覧 じろ」と云はなかつたなら、有仁は猶 ......
単語の意味
蠅・蝿(はえ)
蠅・蝿・・・ハエ目ハエ亜目ハエ下目に属する昆虫の総称。羽は二枚で触角は太くて短い。食べ物などにたかり、伝染病を媒介する。長い口先を使って液体などを舐める。幼虫はいわゆる「うじ」。不快なもの、五月蝿(うるさ)いものの代名詞にも使われる。
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断る・辞退するの表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼は体を堅くしたまま拒絶した。
宮本百合子 / 伸子
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手を振るの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
大げさに手を振ってくれた。まるで遠い辺境の地に出征する兵士を見送るみたいに。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
運転手が車内の空気をかき回すように、手を振った。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
三色の小旗をお花畑のように揺り動かす
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
畳の上にたおれてノタ打ちまわりながら、ヒステリー患者のように笑いつづけた。
夢野久作 / あやかしの鼓
氷づけにされたみたいにがちがちと震えている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
野放図に明るい、北海道の夏の空のような笑い
内田康夫 / 釧路湿原殺人事件 amazon
「嫌い」カテゴリからランダム5
彼女は大きく顔をしかめた。顔中の筋肉が極限近くまで引き伸ばされた。そして彼女の顔は別の人間の顔のようになった。これ以上はしかめられないというところまで顔をしかめ、それをいろんな角度にねじ曲げてから、青豆はようやく顔を元に戻した。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
死んだようにぐったり
林 芙美子 / 浮雲 amazon
「不満を伝える」カテゴリからランダム5
メロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。
太宰治 / 走れメロス
綿ぼこりのように散りかかった卑穢(ひわい)な文句
石川 淳 / 普賢 amazon
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