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明け方の山中の空気は霧で潤み、むせかえる土と木の香りがした。自然はまさにいまの時間に深呼吸をしているんだなと感じる澄んだ空気。自分の吐いた息が霧に溶けて、植物たちの養分になっていくのが想像できる。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 ページ位置:30% 作品を確認(amazon)
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自然のにおい 夜明け
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......な気分で布団から這い出た。素足で降り立った床がつめたい。こんな朝早くから長野さんに真剣な顔で呼び出されるなんて、一体なにがあったんだろう。 小屋のドアを開けると明け方の山中の空気は霧で潤み、むせかえる土と木の香りがした。自然はまさにいまの時間に深呼吸をしているんだなと感じる澄んだ空気。自分の吐いた息が霧に溶けて、植物たちの養分になっていくのが想像できる。朝つゆの浮いた雑草をふみながら長野さんのうしろをついてゆくと、彼は山小屋の裏へ回った。 たどり着いた場所は本当にただの小屋の裏で、小屋の反対側は木々が生い茂って......
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土(つち)
潤み(うるみ)
・・・岩石と有機物が混じって細かい粉末状になったもの。有機物は、生物の死骸およびその腐敗物、微生物などから構成されている。砂(有機物が含まれない)とは違い、植物が育ちやすい。
潤み・・・1.水気を帯びて、曇ったような状態。濁(にご)り。滲(にじ)み。
2.潤み色(うるみいろ)のこと。潤んだ(=濁ってはっきりしない)色。青黒い色。また、黒と赤との間の色。
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五月の明け方は、世界のはじまりみたいだ。だからといって、何もかもが終わってしまったようなさみしさもない。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
夜も残り少なになる頃
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon関連カテ夜明け深夜
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徹夜の出口、朝四時。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテ夜明け徹夜
窓ガラスの向こうで給食室は、沼に沈むようにゆっくり、見えなくなろうとしていた。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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