十二単衣 のような山褶 が交互に重なっていた。
梶井基次郎 / 蒼穹 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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山
しわ・ひだ
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前後の文章を含んだ引用
......中心の山彙 からわけ出て来た二つの溪が落合っていた。二つの溪の間へ楔子 のように立っている山と、前方を屏風 のように塞 いでいる山との間には、一つの溪をその上流へかけて十二単衣 のような山褶 が交互に重なっていた。そしてその涯 には一本の巨大な枯木をその巓 に持っている、そしてそのためにことさら感情を高めて見える一つの山が聳 えていた。日は毎日二つの溪を渡ってその山へ落ちてゆく......
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鳥海山のあの秀麗な姿まで秀麗すぎて、なにかこう絵看板のようにまやかしじみてくるから奇妙である。
森 敦 / 初真桑「月山・鳥海山 (文春文庫 も 2-1)」に収録 amazon
嶮岨(けんそ)な峰と峰とが襟を重ねたように重畳している。
近松 秋江 / 狂乱 amazon
有島武郎 / 生まれいずる悩み
(山が)象の 頭 に似ている
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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命を失ったようにしわになってたたまる帆布
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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尾を拡げた孔雀のような椰子林
横光 利一 / 王宮「定本横光利一全集 (第10巻)」に収録 amazon
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ときどき、自分がこれまでずっと見当違いなことをやり続けてきたような気がしてきて、すごく恐くなるの。夜中に生々しい夢を見てはっと目が覚めて、しばらくのあいだいったいなにが本当の現実なのかわからなくなることってあるでしょう──ちょうどそんな感じ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
(腐ったシュークリーム)シュークリームを二つに割った時初めて、それが特別なシュークリームだと分った。卵や砂糖やミルクの甘い匂いはどこにもなくて、熟れてないグレープフルーツのような酸っぱい匂いがした。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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