しゃら/\川瀬の音を立てゝいた。
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:81% 作品を確認(青空文庫)
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川の音(せせらぎ)
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前後の文章を含んだ引用
......には蜘蛛の巣形に汚点 が錆 びついていた。どこの露地からも、ちょろ/\流れ出る汚水が道の割栗石の窪 みを伝って勝手に溝を作って居る。それに雨の雫 の集りも加わって往来にしゃら/\川瀬の音を立てゝいた。ベッシェール夫人は後褄を小意気に摘 み上げ、拡げた傘で調子を取り、二人から斜めに先に立って歩いて行った。立籠めた泥水の臭いとニンニクの臭いとを彼女の派手な姿がいく......
単語の意味
川瀬(かわせ)
川瀬・・・川底が浅くて流れの速い場所。
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川の音(せせらぎ)の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(川べりの部屋)川の音は音楽だ。部屋を彩る。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
雨で水かさを増した川音がズシンズシンとまるでだれかに背中をどやされるみたいに響いてくる
三浦哲郎 / ユタと不思議な仲間たち amazon
谷底の激しい水音は川上の執拗な増水の名残をとどめて荒れ狂ったもの
大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
電車が走り過ぎていった。遮断機の音が風に乗って彼らの頭上を舞っていた。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
ときおり風がなぎ渡り、川面に光の 襞 を走らせた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
夜の海はどこまでも黒く 拡がり空には星さえみえませぬ。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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