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(よく分からない)その人たちがなにを考えて生きているのか、真樹子には磨りガラスの向こうを見るようにもう一つはっきりとわからない。
阿刀田 高 / 来訪者「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......もない半生だった。これからもそうだろうし、いま隣の部屋で眠っている幸恵もきっとそういう人生を歩むだろう。 だが、その外側に恵まれない割当てを受けた人たちがいる。その人たちがなにを考えて生きているのか、真樹子には磨りガラスの向こうを見るようにもう一つはっきりとわからない。 ただ想像できるのは、その人たちが自分たちを羨んでいること──おそらく憎しみに近いほどの羨望を抱いていること、抱かずにいられるはずがないことであった。初江に対す......
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けむりか霧のやうな白いぼんやりしたもの
宮沢賢治 / ひかりの素足
春の夜の朦朧たる月影を見るように、そこはかとなき終りを告げた
舟橋 聖一 / 白薊 amazon
深海のたった一匹の魚をつろうとしているほどあいまいなもの
円地 文子 / 女坂 amazon
封建制と武士道がわからなくては、現在の日本の道徳観念はまるで封をした〝巻物〟と同じことだ
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
「すべて曖々然 として昧々然 たるかたで行くつもりかね」
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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知らない・分からないの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
分からないのは恥ではなく、新たな真理への道標だった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
彼らは顔を見合わせた後、首を横に振って肩をすくめる
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
ただ知らないと右手を左右にふってみせる
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
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心臓を踏みつけられているような息苦しさ
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
美しい朦朧の意識が紅靄 のように彼を包んだ。
岡本かの子 / 金魚撩乱
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(謎)この謎が解けたら、それは濡れずに水の中から出て来るようなものだ。
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
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