TOP > 風景表現 > 店・施設 > 床屋・美容院・髪を切る
髪を切ってさっぱりなんて言うと、穢れを祓ったようで聞こえはいいけれど、本当はただの自傷行為だ。過去のしみついた自分をざっくり切り落として、新しい自分に生まれ変わりたいと強く願っている。つまりいままでの自分を全否定している訳で、髪を切るというのは日常的な行為に思えても、実は非常に大きな自己否定でもある。変わりたいと強く願いそれを実行するのは、いままでの自分を殺してしまいたいという願望のあらわれ。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
自傷行為
床屋・美容院・髪を切る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......日常に。どうか、戻るまで。 叫べばいい? 髪を剃ればいい? ほとんどを丸刈りにするなか頭頂部の、鬼なら角の生えている部分だけ残して天然ツインテールきどろうか。 髪を切ってさっぱりなんて言うと、穢れを祓ったようで聞こえはいいけれど、本当はただの自傷行為だ。過去のしみついた自分をざっくり切り落として、新しい自分に生まれ変わりたいと強く願っている。つまりいままでの自分を全否定している訳で、髪を切るというのは日常的な行為に思えても、実は非常に大きな自己否定でもある。変わりたいと強く願いそれを実行するのは、いままでの自分を殺してしまいたいという願望のあらわれ。髪に血が通っていないことで助かっている女の子はいっぱいいる。 髪なんか切るものか。うちのブランドの服に合うようにとがんばってのばした髪型。先週染めてもらったばか......
単語の意味
さっぱり(さっぱり)
さっぱり・・・1.不快感やわだかまりなどがすっかり消えて気持ちがいいさま。気持ちの爽快なさま。すっきり。
2.(性格や味覚などが)しつこくないさま。淡泊なさま。嫌味のないさま。あっさり。
3.あとに何も残らないさま。すっかり。前に「きれい」を伴うことが多い。
4.(後に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。まるきり。
5.物事の状態で、好ましくない面ばかり目立つさま。全くだめだ。
2.(性格や味覚などが)しつこくないさま。淡泊なさま。嫌味のないさま。あっさり。
3.あとに何も残らないさま。すっかり。前に「きれい」を伴うことが多い。
4.(後に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。まるきり。
5.物事の状態で、好ましくない面ばかり目立つさま。全くだめだ。
ここに意味を表示
自傷行為の表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
自傷行為みたいに、痛みが自己否定的な感情を癒やしてくれる
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
床屋・美容院・髪を切るの表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
髪をばっさり切ると、他人の対応が少し変わるから、自分の性格も微妙に変化する。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
美容院の前を通ると、女たちが白い兜のようなドライヤーをかぶっている。
梅崎春生 / 幻化 amazon
このカテゴリを全部見る
「店・施設」カテゴリからランダム5
どこかうらぶれた眩ゆさに包まれている酒場の 喧噪
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
小さい湯舟の湯は、薬湯になっており、アオミドロやクンショウモなどが浮遊している、季節はずれのプールみたいな色なので、底が全く見えずに、中央からは何やらポコポコと奇怪な気泡が発生していた。
さくら ももこ / もものかんづめ amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
尋恵がぽつりと言うのにも、彼は「ふむ」と喉の奥で応えただけだった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
人々はさせ子にお礼とおやすみを言って、それぞれの夜に散って行った。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
朝から晩まで機械のごとく働かねばなりません
有島武郎 / 或る女
口の中にワインをしばらく含み、露を吸う虫のように大事そうにそれを飲み込んだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
同じカテゴリの表現一覧
店・施設 の表現の一覧
動作・仕草・クセ の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ