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わたしもやはり疲れていたのだ。水を飲んだり、靴をはいたり、息をしたりするささやかな動作の一つ一つが、妙にぎこちなく重苦しかった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
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疲れる・疲労感
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前後の文章を含んだ引用
......いることに気付いた。おじいさんが死んで、家中の大人たちがあわてたり興奮したり泣いたりしていた。平気な顔をしているのは、生まれたばかりの弟だけだった。そんな中で、わたしもやはり疲れていたのだ。水を飲んだり、靴をはいたり、息をしたりするささやかな動作の一つ一つが、妙にぎこちなく重苦しかった。「黙ってたんじゃ分らないよ。」 わたしは唾を一回飲み込んで気分を落ち着けてから、事情を説明しようとした。でもその事情が特殊すぎる気がして、彼女に信じてもらえるか......
単語の意味
妙(みょう)
妙・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
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疲れる・疲労感の表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
牢獄を出たばかりのようなみすぼらしい疲れ
川端 康成 / 掌の小説 amazon
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激しい嫉妬 が頭をぐらぐらさせるばかりに嵩 じて来る
有島武郎 / 或る女
油紙に水を注ぐように、跳ねつけて
二葉亭 四迷 / 浮雲 amazon
ぽつりぽつりと言葉は交わしたが、なんだか、二人とも体中の中身をごっそりと抜かれてしまったみたいに、疲れていた。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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グンニャリして、ろくすっぽ口数もきかない。
吉川英治 / 醤油仏
父親が枯れ枝のように衰えていく
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
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