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足の下に、枯らしてしまった福寿草の鉢があった。うぐいす色の 縦 皺 を寄せて立ち枯れた正月の花は、口をあけたまま死んだカナリヤの 雛 に見えた。
向田邦子 / 男眉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 ページ位置:9% 作品を確認(amazon)
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枯れ葉・葉が散る
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前後の文章を含んだ引用
......母に絹ものを着せてもらうと、引っかかってシャガシャガと音を立てた。 障子の奥から、祖母や産婆の声は聞えたが、母はひとことも声を立てなかった。 地面に届かない麻の足の下に、枯らしてしまった福寿草の鉢があった。うぐいす色の縦皺を寄せて立ち枯れた正月の花は、口をあけたまま死んだカナリヤの雛に見えた。 このあと、麻は豆腐を買いに行かされた。 生れたばかりの妹を見たいと思ったが、でこぼこに凹んだアルミの鍋を渡す祖母の口調はいつになく有無を言わさないものがあって......
単語の意味
正月(しょうがつ)
寿草(ことぶきぐさ)
立ち枯れ(たちがれ)
足・脚・肢(あし)
金糸雀(かなりあ・かなりや)
正月・・・1年の最初の月。1月。睦月(睦月)。とくに、新年の祝いをする期間の三が日、あるいは松の内(現在は普通7日まで) をいうことが多
い。
寿草・・・福寿草の異名。
立ち枯れ・・・草木が倒れずに、地上に立つたまま枯れること。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
金糸雀・・・アトリ科、カナリア諸島原産の小鳥。多くは美しい黄色で「金糸雀」の字が当てられた。鳴き声も美しく、愛玩用。
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