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真夜中に煤けた障子を明けると こんなところにも空があって月がおどけていた。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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月
室内からの外の眺め
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前後の文章を含んだ引用
......が頭の上を走ってゆく 百貨店 の屋上のように寥々 とした全生活を振り捨てて 私は木賃宿の蒲団に静脈を延ばしている 列車にフンサイされた死骸を 私は他人のように抱きしめてみた 真夜中に煤けた障子を明けると こんなところにも空があって月がおどけていた。 みなさまさよなら! 私は歪 んだサイコロになってまた逆もどり ここは木賃宿の屋根裏です 私は堆積 された旅愁をつかんで 飄々 と風に吹かれていた。 夜中になっても人が何時まで......
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切り 貼ったような満月
浅田次郎 / オリヲン座からの招待状「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
白い月が賢いみなしごのように寡黙に空に浮かんでいた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
(昼の月)ビルの上にうす青い空があり、白い透き通った半月形の月が浮かんでいた。
向田邦子 / 大根の月「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
まだ光を含まない繊月(せんげつ)が、透きとおるような白さで浮いている
永井 路子 / うたかたの amazon
月はまるで青い氷のなかの刃のように澄み出ていた。
川端 康成 / 雪国 amazon
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窓枠で四角く区切られたそんな光景はチカチカ光りながら、フィルムの切れかけた映画の一とコマをおもわせた。
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
窓枠に切り取られた薄い空が滲んでいる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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釜のごとく澄んだ三日月
阿川 弘之 / 雲の墓標 amazon
月はしだいにむこうの大木の梢に移ってゆき、そこでしばらくためらっているように見えた。
大岡 昇平 / 俘虜記 amazon
空に洗ったような月がのぼる良夜
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
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