屋根瓦が高いところで、幽かに光る。数万の甍(いらか)に、数万の月が落ちたようだ
夏目 漱石 / 草枕 作品を確認(amazon)
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月の光・月明かり
屋根・かわら・屋上
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単語の意味
甍(いらか)
甍・・・1.瓦で覆われた屋根。また、その瓦。
2.屋根の頂上の部分。
2.屋根の頂上の部分。
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月の光・月明かりの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
人の気配もない。風もなく、波音も聞こえなかった。月の光が黙々と地表を洗っているだけだ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
月が西に傾いたので、白い光りの一帯は半切 ほどに細くなった。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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屋根・かわら・屋上の表現・描写・類語(家・建物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
古い瓦屋根が慌てて化粧でもしたようにまぶしく光る
阿久 悠 / 瀬戸内少年野球団〈上〉 amazon
できものの瘡蓋(かさぶた)のような藁屋根
和田伝 / 沃土「和田伝全集 第2巻」に収録 amazon
編笠(あみがさ)を被せたような藁屋根
火野 葦平 / 麦と兵隊 amazon
赤い屋根を翼のように拡げたサナトリウムの建物
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
空には、もう細い月が、うらうらと靡 いた霞 の中に、まるで爪の痕 かと思う程、かすかに白く浮んでいる
芥川龍之介 / 杜子春
どんよりと曇っていた空に、大きな指を拡げたような黒雲がゆっくりと流れてくる
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
「家・建物」カテゴリからランダム5
もとの家老とかの屋敷を買い入れて、そのまま開業したという話だが、なるほど見かけからしていかめしい構えだ。家老の屋敷が料理屋になるのは、陣羽織を縫い直して、胴着にするようなものだ。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
この町、少し古びていて少し整然としている建物や、広い道路にふちどられている場所。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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