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音量を下げると、画面の中で激昻している刑事が大人しくなっていった。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク ページ位置:23% 作品を確認(amazon)
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小さな音・不鮮明な音
映画・テレビ番組
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......。夜、テレビを観ていたわたしは、携帯電話に表示される彼の電話番号にぎょっとし、必要以上に取り乱し、心躍ったのだが、それは内緒だ。テレビのリモコンを足で引き寄せ、音量を下げると、画面の中で激昻している刑事が大人しくなっていった。「もしもし」と出ると彼は、「久しぶり、学です」と言った。彼は特に、仕事の忙しかった期間のことを話すわけでもなく、ただ、以前までと同じように自分の身の回りに起きた......
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小さな音・不鮮明な音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼女の声はジャン・リュック・ゴダールの古い白黒映画の 台詞 みたいに、ぼくの意識のフレームの外から聞こえてきた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
車の往来の盛んな通りを一本挟んだ席で、近いテーブルの客たちの会話は、その僅かな隔たりを越える間に、適度に搔き消されていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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映画・テレビ番組の表現・描写・類語(趣味・娯楽のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(ビリー・ワイルダー監督、お熱い夜をあなたに)画面の層が厚く、一つ一つのショットが、すべて映画の〔本道〕にのっている。いまどきの、大きな画面がやたらにゆれたり、クローズ・アップの濫用によって見物をやたらに混乱させる生理的な不快感がまったくないので、二時間半の長尺がいささかも疲れぬ。ユーモアとペイソスと、それよりも大きな主題が丹念に、流麗に積重ねられた一齣一齣から生れ、波紋のようなひろがりを見せて来る
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
ときどきそういう回想(シーン)が猿が粘土を壁にぶつけるみたいに武器用に挿入された(映画)
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
接吻と抱擁を欠いた映画は、樹木のない森が森でないように、映画ではなかった。
野上 彌生子 / 哀しき少年 amazon
ひどい番組しかやっていなかった。いろんな種類のつくりものの反吐を見せられているみたいな気がした。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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「音の響き」カテゴリからランダム5
粘りつくようなズックの靴音をひきずりながら
安部 公房 / 第四間氷期 amazon
うす紫の稲妻がやにわに闇を二つに裂いて、凄 じく雷 が鳴り出しました。
芥川龍之介 / 杜子春
「趣味・娯楽」カテゴリからランダム5
パチ、パチ、と音がする。中で、将棋 をやっているらしい。
吉川英治 / 治郎吉格子
(ロックライブ)巨大なスピーカーからの音はステージで動いている連中とは関係ないように聞こえる。この地面の上に初めから音があって、それに合わせて化粧した猿が踊っているように見える。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
(ライブ会場のステージから客席を見る)天から星空を見下ろしているような気持ちになる。サイリウムの光は、まるでいきもののように、ひとつひとつが別の動きをする。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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