有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:46% 作品を確認(青空文庫)
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波
嵐の中の船
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前後の文章を含んだ引用
......ている。それにも係わらず君たちは頑固 に自分たちの存在を主張した。雪も風も波も君たちを考えにいれてはいないのに、君たちはしいてもそれらに君たちを考えさせようとした。 舷 を乗り越して奔馬のような波頭がつぎつぎにすり抜けて行く。それに腰まで浸しながら、君たちは船の中に取り残された得物をなんでもかまわず取り上げて、それを働かしながら、死からのがるべき一路を切り開こうとした。ある者は艪 を拾......
単語の意味
奔馬(ほんば)
奔馬・・・勢いよく走る馬。狂ったように走る馬。
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波の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
波のうねりがまくれ込み、白くくだけて崩れ落ちながら、砂の傾斜に目もくらむほどの早さで走り上がってくる
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
見えない天の川の水もそのときはゆらゆらと青い焔 のように波 をあげるのでした。
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
白い牙のような波の歯をむきだしている冷たい海
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
ビードロの山のような巨濤
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
沖は暗く、白い波頭だけが鮮明に浮かびあがって消えた
五木寛之 / 夜の斧 amazon
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嵐の中の船の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
烈しい嵐が襲ってきた。船の主帆がくだかれて烈しい音をたてて甲板にぶつかった。《…略…》嵐のあとはふたたび風が 凪いだ。マストの帆は力なく垂れ、ただ真黒な影だけが甲板に死んだように倒れている病人たちの顔や体の上に落ちている。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
船は波の動揺のまにまに勝手放題に荒れ狂った。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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波濤の音は《…略…》性急に噛みつくように聞えた。
阿部 知二 / 黒い影 (1950年) amazon
海が繻子のように綺麗
林 芙美子 / 女性神髄「女性神髄 (1949年) (養徳叢書〈日本篇 第45〉)」に収録 amazon
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あのときの台風はなにしろ尋常ではなく、わたしの生涯においては、戦後のカスリン台風に次ぐくらいの凄まじいものだった。怖かった。 どれくらい大きかったかというと、気の毒に、溺れた熊が多摩川に浮いたくらい、すごかった。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
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