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土間のまん中では榾 が赤く燃えてゐました。日光の棒もそのけむりのために青く見え、またそのけむりはいろいろなかたちになってついついとその光の棒の中を通って行くのでした。
宮沢賢治 / ひかりの素足 ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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室内に差し込む光
けむり
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前後の文章を含んだ引用
......た。 もうすっかり夜があけてゐたのです。 小屋の隅から三本の青い日光の棒が斜めにまっすぐに兄弟の頭の上を越して向ふの萱 の壁の山刀やはむばきを照らしてゐました。 土間のまん中では榾 が赤く燃えてゐました。日光の棒もそのけむりのために青く見え、またそのけむりはいろいろなかたちになってついついとその光の棒の中を通って行くのでした。 「ほう、すっかり夜ぁ明げだ。」一郎はひとりごとを云 ひながら弟の楢夫 の方に向き直りました。楢夫の顔はりんごのやうに赤く口をすこしあいてまだすやすや睡 って居ました......
単語の意味
日光(にっこう)
日光・・・日の光。大陽光線。
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
朝日の光は、会堂の中をパツと明るく照らした。赤く焼けたような光だった。
上林 暁 / 聖ヨハネ病院にて amazon
天井の煙抜きから差し入る光の帯がちらちらと埃を舞い輝かせる
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
窓から流れこむ斜光線の明るい小川
開高 健 / 裸の王様「パニック・裸の王様 (新潮文庫)」に収録 amazon
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けむりの表現・描写・類語(火・煙・灰のカテゴリ)の一覧 ランダム5
煙草の煙ほどの煙
小林多喜二 / 蟹工船
風はなく、煙は真直に突立って、私の眼の高さの中空から、扇形に開いた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
飛び立つ鳥が羽ばたくように、河面の雪が消えるように、煙がざわめく
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
火は、無数の人間の関節が一斉に鳴るようにメキメキと音を立てる
三島由紀夫 / 金閣寺 amazon
闇の底を焦がして燃え盛る火の帯
真継 伸彦 / 鮫 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
石だたみをしいた中庭
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
蛍光灯がじ・・・ぱちっ、じ・・・ぱちっ、と不吉な音を立てる
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
遠い山々が雪が煙ると見えるような柔らかい乳色につつまれる
川端 康成 / 雪国 amazon
雲母のようにきらきらと光る午後の光
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
時刻は午前十時を回り、海に洗濯された太陽も、徐々に使い古されて黄ばんでゆく。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
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